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最近の お気に入りは 40歳

自宅から車で 10分未満のところに
郊外型の大型リサイクル・ショップが有ります。

掘り出し物を探すため、
何度か見学に立ち寄っておりました。

8月の中ごろ、ギターを始めたいと希望された友人のために
その店で、中古のフォーク・ギターを購入しました。

ヘッドの一部分が壊れていたので
ジャンク品として安価で購入できました。

壊れているところを修理し、
きれいに洗って新しい弦を張ると、
新品同様に生まれ変わり、
オーナーの元へ旅立って行きました。

これがきっかけで、
ジャンク品のギターコーナが気になり始め、
チョコチョコ 覗くようになりました。

九月の中ごろのことです。
いつものようにブラブラと、そのコーナを覗くと
一本の薄汚れた"ガットギター"が
うったえるような、呼びかけているような気がし、
こわれて、薄汚れた姿が脳裏に残ってしまいました。

一週間たっても、その姿を何かの拍子に思い出し
"もやもや"が取れずに過しました。
翌週の日曜日、ついに我が家に迎え入れることにしました。
価格はなんと、三千円です。

壊れた糸巻きを交換し、
数十年分の埃と垢を"激落ちクン"の力をかりて落とします。
そして、木の表面に保護材を塗って磨くと
多少の傷はあるものの、
とっても立派な "ガット・ギター"が甦りました。

メーカー製造コードは 『 YAMAHA G-50 』
HPで調べてみると、なんと1966年~1967年の製造。
40年前に2年間だけ作られたギターで、
とても珍しい種類の木材が使われていることが解りました。

ちなみに当時の価格は、\5,500円のようです。

音を出せるようになるまで 一週以上も必要だったためか、
手間を掛けたために<情>が移ったのか、
どんな音を出してくれるのか
とても"ワクワク"した気持ちを与えてくれました。

新しい弦を張り音を出してみると、
不思議なことに、日に日に音が変化して、
ますます響きが良くなったこと。

そして、アルペジオという弦を一本ずつ爪弾く手法で引いた時、
先に弾いたベース音が、ギターホールの中で響き、
後から弾いた高音の弦の音ととも
一緒に鳴って入るように聞こえるのです。

今までは、スチール弦を張った『フォークギター』を愛用していたため
『ガットギター』を弾いたことが無かったのですが、

指板の広さや、弦の押さえずらさにめげず、
早くなじめるように、毎日僅かの時間でも
練習するように勤めました。

ご存知の方も多いと思いますが、
木で作られた ギターの寿命は"約100年"と言われています。

製造後、30年を過ぎたころから、音質がしまり、
そのギター本来の音を奏で始めると聞いたことが有りました。

40年前に売られていた、大衆向けの製品ですが、
きっと大切に使われ、保存されていたのでしょう
大きなキズも無く、あせた感じもありません。

四十年の時間だけが創れる
深みのある音が、とても、とても、耳を楽しませてくれます。

お蔭様で、新しい技法を覚えるために練習し、
このギターの音を生かした弾き方を模索したりと、

素敵な"キッカケ"を作ってもらったように感じています。

ボロボロで寂しそうに、隅っこに置かれていた姿が
かわいそうに思へ リペアをしたのですが、

今までに無い楽しみをあたえてくれ、
真に、頬ずりしたい気持ちです。

「温故知新」という言葉の本来の意味とは異なりますが、
新しいものには出すことの出来ない、
古いものなりの 楽しさ、
奥深さの世界があることを、
改めて 教えてもらったようです。

時が作った 特別な味わいを。

中古ショップやフリーマーケットなど、
お時間のあるときは、是非、立ち寄って見て下さい。

思わぬ掘り出し物が、光って見えたり、
なつかしかったり、子供の自分に欲しかったものなど
胸の奥を"くすぐる"ような出会があるかもしれません。

日々の暮らしに、素敵な色を加えてくれる
良いきっかけに出会えるかもしれませんヨォ!

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